夏にしては今日はひどく寒い。風は容赦なく私の髪を乱し、小雨を落とす空は重く薄汚れている。低く垂れこめた雲に、向こうの高層ビルが完全にのまれている。9階あたりから上の階が全く伺えないが、最上階はどのような景色なのだろうか。世紀末もかくやと想像…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。